2012年11月16日金曜日

汚職の根絶? できっこない:下っ端役人へのモグラ叩きでおわるかも

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● 「チャイナセブン」:「中国の七人」



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月16日 6時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66463&type=0

中国の将来的な発展の課題、7割のネットユーザーが「汚職」と回答―中国メディア

 2012年11月14日、この10年間で、中国経済は安定的な高度成長を実現し、国民の生活水準が向上した。
 過去10年は、科学の発展および輝かしい成果の10年であり、また課題に対応し解決した10年でもあった。
 中国の発展は今後、主にどのような課題に直面するだろうか。新華網が伝えた。

 新華網が雑誌出版社「半月談」と共同開設するコラム「毎日調査」はこのほど、
 「中国の将来的な発展の主な課題は何か」
をテーマとするアンケート調査を実施した。
 今月13日までのネットユーザーからの得票率は以下の通りとなった。
 「汚職問題」(70.5%)、
 「発展の不均衡、所得格差」(62.8%)、
 「社会保障システムの不備」(53.9%)、
 「進学難、不動産価格の高騰、食品安全等の国民生活に関わる問題」(44.1%)、
 「生態環境の悪化」(41.7%)、
 「複雑かつ変化の激しい国際情勢」(35.2%)、
 「人材不足、国民の低素養」(24.8%)、
 「世界経済の低迷」(17.1%)。

 あるネットユーザーは、新華網の掲示板「発展フォーラム」に、
 「汚職は国家および人々の財産を直接損ねるだけでなく、規則や制度を踏みにじる行為であり、公平・正義を損ねている。
 これは社会の秩序ある運営を損ね、中国の将来的な発展を制約する。
 そのため断固として汚職に反対する必要がある。
 国民全体で荷車を引き前進しているとするならば、汚職は力を加える方向に悪影響を与え、力を出そうとする人々の積極性を損ねる」
と書き込んだ。

 十六大(第16回中国共産党代表大会)より、各省・部クラスの高官が厳しい調査を受け、党の反汚職に対する毅然たる決意、党の自己浄化能力が示された。
 しかしこれらの汚職事件が国民の心に残したマイナス影響は、完全に解消されていない。
 中国政法大学法治政府研究院の王青斌(ワン・チンビン)副教授は、汚職は少なくとも次の3つの問題を引き起こすとした。
1)政府の信頼度、執行力の低下。
 汚職問題は政策および法律の執行を著しく妨げ、経済・社会の発展に影響する。
2)社会の投資環境の悪化。
3)社会の公平性への影響、社会の矛盾の激化。
 王副教授は、
 「汚職は大きな危険性をはらんでいるため、将来の発展の主な課題となる」
と語った。

 胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席は十八大の報告の中で、
 「この問題が解決されなければ、党にとって致命的な傷となり、党と国を滅ぼすことになる」
と指摘し、党全体に対して、毅然たる態度で汚職に反対し、清廉・公正な共産党員の本来の姿を堅持するべきだと強調した。

 多くのネットユーザーは、反汚職に期待寄せた。
 あるネットユーザーは、
 「汚職に反対し清廉を提唱する道は苦難に満ちているが、党と国民の決意が揺らぐことはない。
 各法律・制度の徹底、制度による人・権力・物事の管理により、汚職の道が人々から唾棄(だき)される道になることを期待する」
と語った。

 王副教授は、
 「まずはサービス型の政府を建設し、国民の需要を指針とし、効果的な制度により汚職問題・国民生活問題を解決するべきだ」
と提案した。

 調査結果を見ると、中国の今後の発展について、国民自らの発展に関する一部の問題も注目を集めた。
 ネットユーザーの62.8%は「発展の不均衡、所得格差」を、53.95%は「社会保障システムの不備」を、中国の今後の発展が直面する主な課題としている。

 国家行政学院社会・文化教研部の講師の胡頴廉(フー・インリエン)氏は新華網の取材に応じ、
 「中国は現在、ケーキを大きくする段階から、ケーキを上手に分配する段階に向かい邁進している。
 国民の需要は『生存のための需要』から『発展のための需要』に転換しており、公平・グリーン・安全などの要素に対する注目度が高まっている。
 これらの問題が解決されなければ、国家のハイレベルな発展が妨害されるだろう。
 国民の需要に関する課題を解決することで、国民全体の力を引き出すことができる」
と語った。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山)


 「共産党独裁」というシステム自体が汚職の培養器なのだから
 汚職の根絶というのは物理的にまったく不可能。
 とするとどれだけ封じ込めるかであるが、やることはおそらく
 「下っ端役人の汚職はダメ、党貴族の汚職は黙認
ということになろう。
 下っ端連中のささいな汚職を摘発して、見た目汚職と戦って綺麗になったと社会的満足を促すだけ。
 上の権力者がやっていれば、下の連中はそれを見習うのはあたりまえのこと。
 よって堂々めぐりで、終わらない。

 中国の汚職は歴史的伝統であるからしてこれをなくすには、まずは
 「一人一票の発言権」
を導入するしかないだろう。
 それまでは、表面的なモグラたたきで終わってしまい、
 人びともそれでなんとなく
 「正義を実行した気分」
になり幕を閉じるということになることだろう。




【中国共産党第18回全国代表大会】


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