2012年11月5日月曜日

北京は何をそんなに怖がっているか? :党大会控え、常軌を逸した厳戒態勢

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●3日、中国共産党第18回全国代表大会を目前に控え、なかなか実情が明らかにならない中、CNNが内情を紹介した。写真は天安門広場を警備する警官。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月5日 15時21分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66126&type=0

北京は何をそんなに怖がっているか?
党大会控え、常軌を逸した厳戒態勢―英メディア

 2012年11月3日、中国共産党第18回全国代表大会(18大)の開催を8日に控え、厳戒態勢を強化する北京の様子について、英BBC放送が
 「何をそんなに怖がっているのか?」
と皮肉交じりで報じた。

 北京では18大期間中、
 市民が飼育する鳩を飛ばすことが禁じられたほか、
 タクシーの後部座席の窓やドアを乗客が自由に開閉できないよう措置を施すよう指示が出された。
 いずれも反体制派によるビラ配りを警戒してのことらしい。

 また、警察官がスーパーや商店を回り、包丁やナイフなどの刃物を棚から卸すよう指示。
 子どものおもちゃであるリモコン式のヘリコプターや飛行機、風船も、身分証明書を提示しなければ買えなくなった。

 北京の4番目の環状線「四環路」以内では7日午前零時から18大閉幕まで、すべての工事現場が作業禁止。
 北京市交通委員会運輸管理局は7日までに北海公園と頤和園の遊覧船を除く市内すべての遊覧船の営業を停止させることを決定した。

 当局が最も恐れているのが、ネット世論だ。
 当局批判を書き込むユーザーのIDや書き込みの削除が強化され、海外サイトへのアクセスも徹底的に遮断されている。

 このほか、アムネスティ・インターナショナルは2日、中国当局は9月以降、少なくとも130人の人権活動家を拘留または軟禁していると発表した。
 胡佳(フー・ジア)氏ら著名活動家数十人は北京から追い出され、全国各地の“闇監獄”に収監されているという。




レコードチャイナ 配信日時:2012年11月6日 23時25分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66137&type=0

中国共産党大会はなぜこんなに謎だらけなのか―米メディア

 2012年11月3日、中国共産党第18回全国代表大会を目前に控え、なかなか実情が明らかにならない中、様々な憶測やデマが伝わっている。
 CNNがこの第18回党大会について紹介した。

 中国では一般市民が指導者を選挙で直接選ぶことはできない。
 世界で最も人口の多い国の指導者選出は共産党内部のロジックに置き換えられる。
 指導者選出は国家機密扱いで、現国家主席の胡錦濤(フー・ジンタオ)氏は在職10年になるが、江沢民(ジアン・ザーミン)氏から政権を受け継いだ経緯は未だ謎のままとなっている。

 党大会開催中の安全を確保するため、中国では学術会議や展覧会、芸能人のコンサートから民間の会議に至るまで実施が禁じられている。
 そうしたすべての努力は政権を次世代に委譲するためで、
 常識を越えた態勢は中国の指導者層が専制政治体制の弱点は政権の委譲にあることをよく理解しているためだ。

 元重慶市トップの薄熙来(ボー・シーライ)氏に関連する事件のように、
 政府上層部の詳細な実態を公にすることは政権党である中国共産党の弱点をさらすようなものであることから、
 中国共産党は期間中の情報統制を厳しく行っており、そのため今回の党大会についてもなかなか情報が伝わってこない。

 しかし、かつて毛沢東暗殺を企て失敗した林彪(リン・ビアオ)氏が航空機で逃亡しようとして墜落死したことが数カ月も経ってようやく人々の耳に伝わった時代とは異なって、
 ネットを通じた情報のグローバル化は中国でも加速しており、中国共産党は情報の伝達というきわめて大きな脅威に直面している。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月10日 20時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66312&type=0

中国共産党大会、近隣諸国は冷ややかな目―英メディア

2012年11月8日、BBC中国語サイトは近隣諸国のメディアが中国共産党第18回全国代表大会(十八大)をどのように見ているかを報じた。 

1.ベトナム 
 ベトナム共産党政府は中国政府を依然として「同志」と称しているものの、機関紙「人民報」では中国共産党大会に大きな関心を示していない。
 現地時間8日正午現在の人民報(電子版)の国際ニュースの中では、米オバマ大統領の再選やロシアのメドベージェフ首相のベトナム訪問などのニュースより小さく、9番目の扱いとなっている。 

2.シンガポール 
 シンガポールの英字紙ザ・ストレーツ・タイムズは「中国の世代交代」と題した特集記事を掲載。
 その中には
 「胡・温は本当に黄金時代?」
と題した、胡錦濤(フー・ジンタオ)・温家宝(ウエン・ジアバオ)時代の業績に疑問を呈した記事が見られた。 

3.オーストラリア 
 オーストラリア放送協会(ABC)は中国問題の専門家である香港城市大学のジョセフ・チェン(鄭宇碩)氏の
 「文化大革命時代のような政治闘争を心配する必要はない。
 中国の政治や経済環境が相対的に安定していることは、海外の投資家や中国人にとっても非常に重要なことであると信じている」
との見解を紹介している。 

4.タイ 
 タイ紙バンコク・ポストは、中国共産党大会に関するニュースを扱っていないものの、南シナ海における中国と東南アジア各国の緊張について触れている。
 一方で、温家宝首相の一族による27億ドル(約2160億円)に上る蓄財疑惑や、李克強(リー・カーチアン)副首相の弟・李克明(リー・カーミン)氏が中国煙草専売局の副局長に就任していることなど、ブルームバーグの論説委員ウィリアム・ペセック氏が中国政府高官にまつわる問題に言及した記事を掲載している。 

5.インドネシア 
 インドネシアメディアの中国共産党大会に関する報道は少ないが、BBCインドネシア語サイトが「党大会に関連して、一部のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ユーザーが中国とインドネシアに広くまん延する腐敗現象について比較している」と報じている。




【中国共産党第18回全国代表大会】


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