2012年11月6日火曜日

解放軍は「戦えない軍隊」としてその「水ぶくれ度」を上げていくしかない

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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月6日 3時14分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66141&type=0

<尖閣問題>
中国は強大な武力で日本を屈服させようとしている―韓国紙

 2012年11月2日、韓国紙・世界日報は、台頭を続ける中国が強大な武力を用いて日本を屈服させ、米国の覇権をも脅かそうとしていると論じた。
 5日付で環球網が伝えた。以下はその概要。

 アヘン戦争の屈辱を乗り越え、21世紀の最強国になろうとしている中国。
 今年9月には初の空母「遼寧」を就航させ、続いて次世代ステルス戦闘機「殲-31」の試験飛行も成功させるなど、軍備増強に余念がない。

 中国は遠洋作戦能力の向上を優先事項としており、1年3カ月以内には実践に投入可能な初の国産空母を建造するとみられている。
 アジアにおける領土紛争でもさらに強硬な態度をとり、米国が君臨する世界唯一の覇権国という地位を脅かすようになるだろう。

 こうした中国の野心は、日本との尖閣諸島(中国名・釣魚島)紛争でも片りんをのぞかせている。
 中国国家海洋局は10月30日、「中国の海洋監視船が釣魚島海域で日本の巡視船を駆逐した」と発表、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官も「釣魚島情勢に変化が生じた」とアピールした。

 これらの主張は日本の尖閣諸島に対する実効支配の終わりを告げるものだといえる。
 韓国の戦略分析の専門家は
 「尖閣問題で中国は強大な武力を用いて日本を屈服させるつもりだ。
 これに続きフィリピン、ベトナムだけでなく、韓国も中国の脅威に直面することになるだろう」
と指摘している。


 中国の作戦は巨大な軍事力を見せつけ、相手を震えあがらせ、その脅しで屈服させようというものである。
 いわば「戦わずして勝つ」という戦法である。
 基本的に中国は戦争できない。
 というのは解放軍は国軍ではなく党軍のため、これを全面的に動かせるのは相当強固な共産党のみである。
 しかしいまの共産党は派閥による確執が激しく、また上層部の汚職腐敗が著しい。
 よって、解放軍が動くとき、その派閥で解放軍が分裂をきたすことになる。
 そうすると解放軍同士のにらみ合いとなり、内乱発生いうことにもなりかねない。
 図体がでかくなりすぎた解放軍と、中心力が希薄になりつつある共産党では、暴動の危険性が大きくなる。
 いま、中国ができることは解放軍を動かさずに、相手を屈服させる方法しかない。
 よって、「水ぶくれ解放軍」を作って、相手を威圧して、手を動かさずに勝利するという方法しかない。

 ベトナムやフィリッピンならそれも可能だろうが、果たして日本にその作戦が通用するだろうか。
 少なくとも日本は太平洋戦争を戦ったことのある、「戦争キャリア」である。
 軍事力は経験がモノをいう世界である。
 本当に戦ってみないと、分からないことが多い。
 アメリカが強いのは、そのことを知っているため、常に戦いを求め、平和の時は意図的に戦争を仕掛けて軍事力がサビてくるのを防いでいるからである。
 それがアメリカをして「戦争の犬:ファイトドッグ」と言わしめる所以である。
 日本は冷静に両者の軍事力の差を比較できる程度の戦争キャリアは過去の歴史から得ている。
 軍事シュミレーションの仕方も学んでいる。

 中国は、まず最初の一歩から始めねばならない。
 しかし、最初の一歩を踏み出したとき、解放軍の共産党の権力闘争で、地方の群雄割拠ということにもなりかねない危険性がある。
 もしそれが現実になると、騒乱に発展する。
 これを回避するにも、
  解放軍は「戦えない軍隊」としてその「水ぶくれ度」を上げていくしかない
という選択しかないということになってくる。

 ただ、マスコミのようなところは、この水ぶくれ度に焦点をあわせてその軍事力を測る。
 数字に現れた部分でしか論じられないという部分はマスコミとしては止む得ないだろう。
 解放軍の水ぶくれ度と中国特有の「ラッパ宣伝」が当面続くということだろう。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月6日 6時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66123&type=0

中国の近代戦での軍事戦略、基幹は奇襲重視、先手必勝、速戦即決、冒険主義―米メディア


●10月29日、米ニューズウィーク・デイリービースト電子版は記事「中国の戦争の道:1962年の中印戦争を手がかりに」を掲載した。写真は青蔵高原の中印国境付近に駐屯する中国人民解放軍兵士。

2012年10月29日、米ニューズウィーク・デイリービースト電子版は記事「中国の戦争の道:1962年の中印戦争を手がかりに」を掲載した。31日、環球時報が伝えた。

 中印戦争を分析すると、中国は戦争にあたって6つの原則を持っていることがわかる。
 第一に孫子いうところの「兵は詭道なり」。
  情報を隠し不意を突く。
 第二に速戦即決。
  まず最速かつ最大の力で打撃を加える。
 第三に先手必勝。
  政治目的を達成するためには武力行使を恐れないとのメッセージを示している。
  かつて周恩来(ジョウ・エンライ)は中印戦争は「インドに教訓を与えた」と語っている。
 第四に最良の時機を待つこと。
  中印戦争はキューバ危機に世界の注目が集まり、インドが支援を受けにくいタイミングを狙ったものだった。
 第五に必ずや戦争にもっともらしい口実を作ること。
  史実が示すとおり、中国の指導者は先制攻撃を戦略防御と呼ぶ。
  中印戦争も「自衛反撃戦」だと主張された。
 第六に冒険主義。
  中国は軍事的投機を好み、しかも毎回成功している。
  強大な核兵器と通常戦力、そして経済力とを兼ね備えた今、冒険主義的な軍事行動に出る可能性はさらに高まっている。


 アメリカは中国の好戦を煽っている。
 アメリカとしては一歩を踏み出せない。
 中国がその一歩を行なってくれることを望んでいる。
 中印戦争は中国の勝利に終わっている。
 これは兵器に格段の差があったことによる。
 中越戦争では、なんと中国はベトナムに負けている。
 ベトナムはその前にアメリカと戦って戦争キャリアを十分身に着けており、中国を戦争のアマチアのようにあしらって翻弄した。
 アメリカはそのことを記事ではうたっていない。
 アメリカは尖閣諸島に中国が入り込むのを望んでいる。
 きっかけが欲しいのである。
 尖閣を奪取しても、それを持続的に実行支配できなければ、奪取した兵隊は単なるドロボウになってしまう。
 実効支配するためには、その周辺に海軍力を張り付けないといけない。
 となれば、日本は奪取した兵隊などは脇に措いて、それを海戦の攻撃のターゲットにできる。
 アメリカはそれに大義名分を与えるように動く。
 言い換えると、アメリカは中国の冒険心をそそっている。
 戦争の犬のやりそうなことだ。



【中国共産党第18回全国代表大会】


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